中ジョッキを海に見立てて深海の話をしてから深海を飲む(仲西森奈)
あっ、ビデオになってた、って君の声の短い動画だ、海の(千種創一)
海を見よ その平らかさたよりなさ 僕はかたちを持ってしまった(服部真里子)
やさしい海、ふとしたワンシーンを思わせる海、暗い海、まばゆい海、せつない海…。どのページを開いても「海」が広がる、同時代の歌人100人がうたった100首の短歌を収録したアンソロジー。しっとりと手に馴染む手触りと深い青が目を引く装丁は脇田あすかさん。海が好きなあのひとへのプレゼントに、海へ向かう電車のなかで。海に想いを馳せながらページをおめくりください。(韓)