-僕は地球文字探検家
「書く」という行為ほど人類に大きな影響を与えた発明はないのではないか?
未解読文字への探究心で”文字に出会う”旅を続けているアートディレクター・浅葉克己氏による、貴重な異文化を伝え残し、日々のヒントにと2008年に発行された”トンパのアサバイブル”。現代風にアレンジされた”トンパトロット”なるカードと共に、95ページのブックレットが付録となった1冊です。
ベースになったのは、浅葉自身が惚れこみ幾度となく現地に赴き、見識を深めていった中国雲南省北部にすむ少数民族ナシ族、その独自のシャーマニズムとアニミズムを起源にした宗教の中でも、ごく少数の司祭にのみ受け継がれるという現存する象形文字”トンパ文字”。
さまざまな民族や宗教の影響を受けて、高度な文化意識と、他民族への精神文化への深い理解で、実に360種もの占術を使いこなしていたと言われるトンパたち。そんなトンパ族の祖先が残した占術のなかでもひときわ美しい絵札の一群、本書はこの絵札をもとに浅葉氏の研究し続けてきた東巴文字をひとつの形として、現代風に再構築したもの。ブックレットには浅葉克己と”トンパタロット”を監修した東洋占術研究家・真矢茉子による占い方と、カードそれぞれの解説つきですので、すぐにでも占いをはじめることができます。(原口)