夜が明けるころにおもむろに起きだし、まだ夢うつつの猫を眺めつつ、
何かに遅刻しそうだとハラハラしなくてもいい、そしていつでも寝たいときにまた寝られる、
そんな日がいつかはやってくるのでしょうか?
想像するだけでうっとりしますが、とりあえず今世では無理でしょう。
ならばせめて、来世では猫に生まれますようにと期待してみます。
(チェ・テギュ「朝」より)
コーヒー、靴下、床、手のひら、怠惰、朝、ひんやり…。普段わたしたちがよく耳にし使う身近な16の言葉たち。生まれ育った環境も職業もそれぞれ異なる4人がその言葉から思い浮かべた考えをおさめたエッセイ集。気づかなかったこと、ずっと胸の奥に隠していること、わたしたちの日々とも似ているようで少しずつ異なる日常を悩み、楽しみながらも生きる。それぞれの眼差しとバックグラウンドをそっと汲みとった、些細な豊かさに満ちた一冊。(韓)
商品情報 |
著者 | キム・ウォニョン、キム・ソヨン、イギル・ボラ、チェ・テギュ |
翻訳 | 牧野美加 |
出版 | 葉々社 |
サイズ | 130mm × 195mm |
その他 | 399P / ソフトカバー |