やさしいきもちと、すてきなアイデア。
ある日の晩、なかなか寝付くことができない子猫モーは、窓の外にキラキラとした光をみつけます。
「光、行ってきます モー」そう書き残し、モーはマフラーをとって森へでかけます。フクロウ、ヤマガラ、キタリス、アライグマ、カヤネズミにトナカイ…、木の上や丸太の中、空や水辺に暮らすさまざまなどうぶつ達、森は出会いがいっぱいです。持ち物の準備をしたり、挨拶を教わったり、料理がちょっとステキになったり、家を作ったり?。優しく親切などうぶつ達により、知らず知らずのうちに生きる上で大切なことを学んでいくモー。しかし、同時に皆、森に住む恐ろしいクマに気をつけろと警告するのでした。さて、恐ろしいクマとは一体…。
森に住むいきもの達により、子猫のモーはさまざまな親切を受け取ります。違ういきものとの出会いは、刺激がいっぱい。そしてそれぞれが一様に、子猫に親切にしてゆくことで、親切な心から伝達する生きる術の数々、その中で一貫する”他者を知る”ということは、何より大切なことなのかもしれません。 韓国のイラストレーター・チェ・ヨンジュの描く魅力的なイラストともに、やさしい”光”の物語をどうぞお楽しみくださいませ。(原口)