地域に滞在し、土地の人々と農作業や行事、祭礼をともにし、伝承や民話などフィールドワークを通して作品を作り続ける異色のアーティスト・田中望の初となる作品集。
一面を埋めつくすのは数千もの兎。卒業制作として描かれ、デビュー作そして代表作でもある「ハレノヒ」、参詣曼荼羅の形式を借りて描かれた「山の神の縁日」、「火の同盟」ほか6作品を収録。
時に全幅数メートルにも及ぶ作品を一冊に収めるべく、画中の人物の視点を借りて風景を楽しむ古来の鑑賞方法を参考に、3つの視点を行き来しながら全体像から細部までくまなく体験できる構成となっています。
土地での暮らしやフィールドワークを経て生み出された作品、その絵の中にもぐり込み、時に俯瞰するような視点は鑑賞者にとって制作過程の軌跡を間接的に追体験するかのような行為でもあります。うさぎたちが導く奇想の天地へ。田中望、初となる作品集をとくとご堪能ください。信陽堂より刊行。
●収録作品:
ハレノヒ/大宝市/ひのもとのくに/塩と土/山の神の縁日/火の同盟
(岡本)
商品情報 |
著者 | 田中望 |
撮影 | 下村しのぶ |
発行 | 信陽堂 |
サイズ | 148mm × 210mm / B5判 |
その他 | 168p / 天銀コデックス装・ハードカバー |