想像よりもずっと気軽で、身近で、等身大のお話。スマートさ、という言葉からは程遠く、「これははたして…」「こんなはずでは…」と首を傾げることもしばしば。
「書く人」という共通点をもつ、女優・本上まなみさんと、『暮しの手帖』前編集長・澤田康彦さん。仕事で東京から京都に拠点を移し10年以上を迎える、性格も職業もまるっきり異なるお二人による雑文集。こどもの頃の思い出、ドライブのこと、我が子のはじめてのうそ、パンデミックにより一変した生活、ご近所さんや仕事仲間、友人たちと励まし合い、寄り添いあった日々…。20個のおなじ題材のもと、交互に綴られたユーモラスであたたかなエピソードが光る一冊。
タイトルの由来ともなった、巻末に掲載されている写真も必見です。(韓)