なぜ自分は毎日のように「死にたい」と思ってしまうんだろう、という問いは、裏を返せば、
なぜ自分はそれでも生きているんだろう、という問いでもある。
(中略)
自然な死が訪れるまで、死なずに生き続けること。
このことがいかに難しいかは、自分の身をもって知っている。
だから、そうしたいと願っているすべての人に、この本を捧げたいと思う。
(「はじめに」より)
安心できる場に立っているはずが、どこかざわざわと落ち着かない。疲れきっているはずなのに、うまく眠れない。「楽しい」や「嬉しい」といった感情もきちんと味わえているのに、片隅で抱えてしまう「生きづらい」「死にたい」という気持ち。
文筆家・土門蘭さんによる、生きのびるブックスさんでのウェブ連載を書籍化。カウンセラーさんや周囲と重ねる会話、交わされる言葉の中で顕になる自分への問い。親のこと、寂しさのこと、馴染めない周囲環境で思うこと、自分と近しい温度を持つひとのこと…。ままならない自身と向き合い、掘り下げてきた日々の記録をあるがままに収録した一冊。ささやかな違和感を抱えて生きづらさと向き合う、すべての人へ。(韓)
商品情報 |
著者 | 土門蘭 |
出版 | 生きのびるブックス |
サイズ | 128mm × 188mm |
その他 | 264P / ソフトカバー |