1909年にパリでデビューしたバレエ団「バレエ・リュス(ロシアバレエ)」。ニジンスキーや作曲家ストラビンスキーらを輩出したこの伝説のバレエ団の魅力をコスチュームを中心に紹介した決定版。「クレオパトラ」「シェエラザード」「火の鳥」…その他数多くの舞台衣装がクローズアップ、あるいは俯瞰できる全体像としてページいっぱいにひろがる様は圧巻です。活動期間は短かったとされるこのバレエ団の息吹の一端を衣装デザインから感じ取れる存在感ある一冊。バレエの舞台衣装やデザインに関心のある人はもちろん、20世紀前半のファッションに興味のある人にも。本書は2014年に開催された「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」の図録となります。特に目立つ難はなく、古書として標準的な状態です。