商品名差し出し方の教室

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税込 3,190
(税抜¥2,900

商品番号 b_book043

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誤解のないように伝えておきますが、
昨今増えてきた洒落た本の空間をつくりましょうとかという話ではありません。
1冊の本に興味を持ち、手に取り、読み始めてもらうのに、
今まで考えもしなかった細やかなことまで熟慮しないと
本は届かなくなってしまっているというのが正直な気持ちです。(中略)

「読め、読め」と圧力や切迫を感じさせて読んでもらうのではなく、
「気がついたら読んでいた」という状況をつくることです。(プロローグより)

選書をはじめ、本屋や図書館の設立、本自体の編集・制作など本にまつわるあらゆることを扱い、新たな「本の差し出し方」について考え続けるBACH(バッハ)代表・幅允孝さんによる一冊。
「人が本の場所に来ない時代」に「人がいる場所へ本を持っていく」。温泉や空港、百貨店の中、場所を問わず本のための場所を築きつづけてきた幅さんが、選書以上に大切にしてきたこと。それは選んだ本をどう「差し出す」か。セレクトショップに並ぶ商品、観光地の名産品、ダンスフロアや喫茶店で流れる音楽…。流動的に過ぎ行く大勢に向けてではなく、たしかに存在する一個人に届けるため場へのリズムの齎し方、空間の整え方について。本書に登場する「差し出し手」の方々の業種も、博物館の展示デザイナーから飼育員、心療内科医、ワインバーのサービスマンなどと多様多種。これまでに幅さんが重ねてきた仕事を振り返りつつ、様々な場所で行われている本の差し出し方についても紹介しています。
内側から湧き出る「好き」を真摯に、なだらかに伝えるまでの道筋とそれらが公共化に至るまで。時間がかかる、時間をかけることが敬遠されている今日だからこそ強くおすすめしたい一冊。想いを届けるための、想いの込められたものを届けるためのささやかなヒントとなれば幸いです。(韓)
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商品情報
著者幅允孝
発行弘文堂
サイズ130mm × 188mm
その他336P / ハードカバー

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