商品名頁をめくる音で息をする

価格
税込 1,540
(税抜¥1,400

商品番号 b_tra123

  • 注文数量 
  • +
    -
お買い物かごに入れる お気に入り
-開店時間は深夜23時。
海沿いの町、夜の静かな商店街を抜けた先の、古い街並み残る路地で『古本屋弐拾dB』を営む青年がいます。
昔は医院だった建物に、薬袋そっくりのブックカバー。手渡すそれは、誰かの”読み薬”となるように。
「古本屋を始めてこの四月で五年が経つ。古本を買い取り、古本を売り、なんとか生きている。学生時代に願ってやまなかった暮らしをそれなりに謳歌してしまっている。逃げ続けていたら、そこに本があった。」-本文より
本書は「Web本の雑誌」での連載に2021年の日記と書下ろしを加えまとめた『古本屋弐拾dB』店主である藤井基二さん初の随筆集。
学生の頃は文学の研究者を志す日々もあったという彼の現在。古本屋としての出会いや生活、営みの中でうまれる些細な火花に眩しい文章。
現在の尾道を残すカラーグラフ32頁も収録。

■目次
〈夜の染み〉
脱走兵/匂い/見えない手/古本戦線、異常なし/不健全な肉体に宿る、健全な魂
図書室の怠け者/古本商人/本の本分と性分/お通しに文庫本、デザートに朝を/僕は中原中也
本を買う理由、方便、言い訳。/四人の花/新しい友と懐かしい友/生き残ってしまった
〈二〇二一年の日記〉
四月〜十月
〈猫背のひとりごと〉
独座雑念/町の骨、皮膚/古書店主たち/魂の値段/盲目の季節/番台暮らし/片道六十円

■著者プロフィール 藤井基二 ふじいもとつぐ
1993年広島県福山市生まれ。2015年に龍谷大学文学部日本語日本文学科を卒業。
尾道の古本屋・弐拾dB(にじゅうでしべる)店主。「雑居雑感」(弐拾dB発行)編集人。

(原口)
ラッピングOK
商品情報
著者藤井基二
装画保光敏将
発行本の雑誌社
サイズB6/208p(内32pカラー)/並製本

関連商品