商品名せんそうごっこ

価格
税込 1,430
(税抜¥1,300

商品番号 b_vis_ill164

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1980年代のはじめ、ばるん舎という小さな出版社から<ちいさなつぶやき>という絵本のシリーズが出版されていました。片岡輝作『ほんとは』『どうして』、谷川作『おばあちゃん』『ひとり』など、離婚や老人介護をテーマにした絵本などまだ誰も考えなかった時代、三輪滋さんのポップな絵の衝撃もあっていろいろ話題を呼びました。この『せんそうごっこ』もその一冊です。
-谷川俊太郎さんのあとがきより

台所にある机の上で、戦車を並べてひとり「せんそうごっこ」で遊ぶ少年。街を壊しに自慢の戦闘機を飛ばします。
人間も都市も、まるで個性無く乱雑に、容赦ないほどバラバラに。少年の柔らかくあどけない手は、再び戦闘機のおもちゃを握ります。
そしてだんだんと、現実と遊びの堺がより曖昧に。どんなに街が破棄され、足元いっぱいに人間が死んでしまっていても、「ぼく」だけはひとり生きている世界。
いつしか「せんそうごっこ」の枠を越えて、頭の中いっぱいになる恐怖。
「こわい、だれかきて!」しかしどこに、誰が来るというのでしょう。でもこれは「せんそうごっこ」たちまち現実に。ふりかえると、お盆にジュースをのせたお母さん。
戦争の本質をポップかつシニカルに描いた大人向けの絵本です。全頁カラー。

-1982年にばるん舎より発行の『せんそうごっこ』復刻改訂版。
(原口)
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商品情報
著者文/谷川俊太郎 絵/三輪 滋
発行いそっぷ社
サイズB6版/34p/上製本

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