約6年分の全国旅の記録をまとめた『暮しの手帖』誌の長期連載「きょうの買い物」が書籍化されました。長年雑誌編集に携わり、世界中で「また旅。」生活を送る著者ならではの視点が光ります。
自身のスマートフォンで撮影したという豊富なビジュアルと共に、時々追想をはさみながら著者岡本仁さん独自の眼差しで綴られる、その町の美味しいもの、人々の会話、建築、民芸、伝統行行事…。たまに寄り道をしながら、気持ちの赴くまま町を歩くようなスピード感と距離感で、23の町が紹介されています。
「京都はぼくに言わせれば、着倒れよりも珈琲倒れだ。」と紹介される「京都へ」では、多数の喫茶店の写真のなかに、観光本には載っていない、けれど地元民にとっては馴染み深い名店がしっかりと映っているのも嬉しいところ。「いのくまさん」こと猪熊弦一郎のパブリックアートを訪ね歩く番外編「いのくまさんに会いに行く」や、矢橋六郎の壁画を辿る「モザイク画に導かれて」も魅力的な一冊。
掲載エリア
長崎・大阪・松山・旭川・鎌倉・京都・鳥取・高知・盛岡・日田・新潟
奈良・金沢・札幌・山形・唐津・秋田・神戸・尾道・富山・名古屋・上田・浜松