創業100年を超える老舗が数多く残る街、京都。
一筋縄ではいかない苦労のなかで、自然体を保ち、譲れない信念や利益主義ではない倫理観に裏打ちされ今に続いてきた老舗35店を、京都芸術大学 伝統文化イノベーション研究センター(KYOTO T5)所長/デザイナーの酒井洋輔さんが取材しまとめた一冊がこちら。豆腐屋、銭湯、針屋といった小さな名店から、呉服商などの大店まで、それぞれが大切に守り続けるモットーや商品へのこだわり、 困難な時代も生き抜く中で磨かれてきた等身大の経営哲学を、老舗店主たちの人となりを引き出しながら描きだします。古いものの中にある新しさ、素朴であることの強み。持続的な商いのヒント、そして京都らしさのソースを知ることができる一冊です。(涌上)
<本書に登場する老舗>
平野とうふ[豆腐]、花政[花]、亀末廣[和菓子]、辻留[懐石]、村上重本店[千枚漬]、福井徳製畳店[畳]、京極かねよ[鰻]、内藤商店[棕櫚]、馬場染工業[染織]、日昇別荘[旅館]、緑寿庵清水[金平糖]、松島屋本店[乾物]、ぎぼし[昆布]、勝屋[時計修理]、本家 船はしや[五色]、彩雲堂[日本画画材]、蓬莱堂茶舗[お茶]、千丸屋[湯葉]、柊屋[旅館]、長者湯[ゆ]、大石天狗堂[かるた]、村上開新堂[洋菓子]、市原平兵衞商店[箸]、おか善[呉服]、本家尾張屋[蕎麦]、室金物[金物]、炭屋旅館[旅館]、三條本家みすや針[針]、京うちわ 阿以波[京うちわ]、塩芳軒[和菓子]、山中油店[油]、堀金箔粉[金箔]、丸久小山園[お茶]、ゑり善[呉服]、松栄堂[香]