商品名まちをあるく、瀬戸でつながる
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千年以上ものあいだ、やきものを作り続ける"せともの"のまち、愛知県瀬戸市。
観光地としてはあまり知られていないものの、時代に合わせ新しいやきものづくりに挑戦してきたまちは、いたるところに"せともの"の存在を残し、その景色には歴史と今が行き交います。 本書は、このまちでお宿&喫茶「ますきち」を夫婦で営むライターの南 未来さんが、生まれ育った瀬戸に10年ぶりに戻ったことをきっかけに、あらためてまちを歩き、商店街界隈の店主や陶芸関係の人々に話を聞きながら「再発見」した瀬戸の魅力を綴ったガイドブック。ディープで懐かしい店と新しい世代が隣りあう商店街、生活道具店やカフェギャラリー、アートスペースや本屋など人と情報の集まる小さな店、それぞれのこだわりと人となりを楽しむ飲食店、そしてせとものを支える採掘場から専門店、陶芸家や窯元、ギャラリー。「実験的で柔らかい」人々が至る所で重なり合い、でこぼこと共存するさまを、同じまちの住人として会話しながら描きだします。懐かしくも新しい瀬戸の空気をフィルムカメラで捉えた写真家、濱津和貴さんの写真も魅力的。 一見どこにでもあるまちや風景をあらためて主体的に再発見し、編みなおす視点そのものに希望を感じる一冊です。開いて使えるオリジナル「瀬戸市のまちあるきMAP」付き。
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