喫茶店に通う毎日。いつもの喫茶店はもう通って８年になり、店員さんも常連客もだいぶ変わった。旅先の喫茶店で、知らない生活に体をならす。憧れの人が通った喫茶店に行き、歌を作る。人の名残ばかりの町を歩く。迷った先に喫茶店を見つける。誰かとのおしゃべりも楽しい、けれど１人の時間を大切にすることもできる。1杯の珈琲は器も違えば味も違い、訪れる人達もまた様々で、様々な喫茶店に訪れる度に何か些細な事が記憶を起こし刻み込まれる。
京都在住のフォークシンガー、世田谷ピンポンズによる喫茶店エッセイ。ふと訪れてみたくなる喫茶店のエピソードが満載です。
巻末には著者撮影の写真が数点。署名に遊び心も。どんな言葉が届くかはお楽しみに。