翻訳の考え方、日本語のセンスや理解を磨く為に非常に重要な本です。作家の個性や土地の理解が、なぜどのように重要なのか、言葉の繊細についてや技。決して押しつけやルールではなく、生徒の解答や疑問を通し理解の深まる1冊です。
出版社内容情報
東京大学文学部でのエキサイティングな名物講義(2004年10月〜2005年1月「西洋近代語学近代文学演習第1部 翻訳演習」)を完全文字化した紙上実況中継。
R・カーヴァー、ヘミングウェイなど9人の作家のテキストをいかに訳すか? 原文テキストのニュアンスや文体を考えながら単語一つ一つを取り上げてはどう訳すべきか、
著者は学生と徹底的に話し合い、議論を深め、そして解説していく。著者の翻訳に対する姿勢が随所にのぞき、著者翻訳作品のファンにも必読の一冊。読み進めるほどに、
英語、日本語、表現、言葉、小説……と、知的好奇心が限りなく広がっていく。
ゲストに英訳家のジェイ・ルービン氏、さらに村上春樹氏が登場した回も完全収録! 《解説・岸本佐知子》