“ぼくはわかっている、ぼくの人生をよぎるこの不安とは、
「こうあるべき」自分と、ありのままの自分との戦いなんだ。”
1970年に書かれた世界的名著「NOTES TO MYSELF」。
著者のヒュー・プレイサーは、32歳の頃、この本を書いた。学校のカウンセラーをしていた彼は、当時、まったくの無名。肩書きも曖昧な状態。しかし、彼の内省的な文章、展開される普遍的な思索は、時代を超えて多くの読者に届きました。この本は、1979年に人文書院から刊行された邦訳版の新装復刊にあたります。
日記から抜粋された言葉は、繰り返し、「ぼく」自身へ問いかけます。
ありのままでいるとはどういうことなのか。仕事とは、愛とは、友情とは。そして、自分とは何なのか。彼がひとり筆をとった60年代から、ずいぶんと時間は流れましたが、いまなお読み継がれるにふさわしい作品である事実に間違いはないでしょう。当時のアメリカにもあらゆる葛藤と混乱があったはずです。そして、いままさに多くのひとがアイデンティティの揺らぎを体験している。自分を見つめ直し、「生きること」を追求する一冊。
人文書院版とおなじく、きたやまおさむ訳。(精神分析家、作詞家。大学在学中にザ・フォーク・クルセダーズ結成に参加。)新装版の装画は、中田いくみさんです。
商品情報 |
著者 | ヒュー・プレイサー |
訳 | きたやまおさむ |
発行 | 創元社 |
サイズ | 135mm × 195mm |
その他 | 224p/ハードカバー |