魚市場でアルバイトをしながら、たったひとりで始めた、ファッションブランド〈ミナ・ペルホネン〉。手描きの図案によるオリジナルのテキスタイル。歳を重ねても、いつまでも大切に着ていたいデザイン。生地や縫製工場と一体となったものづくりの姿勢。無二の世界を提案するブランドはいかにして育まれたか。
両親の離婚。挫折。目標を失い、旅に出たヨーロッパで出会ったファッションの魅力。ブランド立ち上げ時の「崖っぷち」の状態からの歩み。創業から25年を迎え、これまでの人生、はたらくことの哲学、その軌跡を文章として綴った一冊。不安と足元の揺らぎを覚える誰しもに、刺激を与え、支えとなる言葉をやさしく噛みしめて。発行は「つるとはな」より。