「街と山のあいだ」をつなぐ小冊子“murren”(ミューレン)。Vol.25は、編者の若菜晃子さんがヒマラヤ山脈で知られるネパールへの旅を振り返ったイシュー。青空広場のドーナツ、バスの車掌の合図、山村の『イエスタデイ』、荷を運ぶラバの鈴、プーンヒルから望む朝のヒマラヤ、風にはためくタルチョー、民族楽器サランギや仏具として用いられる法螺貝、サイの地響き、サラノキと鳥の鳴き声、マニ車をまわしながら唱えるお経…。一期一会の人々や風景との出会い、見知らぬ土地で見る夢や思いだす記憶。旅情を誘うカラー写真をふんだんに交えながら、風土や文化を異にする土地の様々な音に包まれながら過ごした旅を21の小文としておさめます。巻末には、様々な音にまつわる書籍の紹介も。