1910年オランダのアムステルダムに生まれ、イラストレーター、グラフィックデザイナー、および絵本作家として、米国でもっとも活躍した芸術家のひとり、レオ・レオニ。
彼は沢山ねずみがモチーフの絵本を発表していますが『アレクサンダとぜんまいねずみ』は誰かの事を、自分より大切に思う、とても愛情深い作品です。
人に嫌われ追い回される、ねずみのアレクサンダと、人間に可愛がられる、おもちゃのぜんまいねずみのウィリー。アレクサンダは人気者のウィリーが羨ましくてなりません。
しかし、ウィリーは子ども達に飽きられ、いつしかゴミ箱へ。本当の友だちとは一体どういうことなのか、考えさせられる絵本。最後幸せな気持ちで満たされますよ。技巧を尽くした美しい色彩と調和の取れた画面構成も素晴らしい絵本です。