ヴァイキングの時代から独特の発展を遂げてきたスウェーデンの編物の魅力を伝える本書。愛らしい編模様のミトンをはじめ、帽子、セーター、ジャケット、子供服…。北欧の地に根付いた暖かくも優しく、そして実用的なそのニットの世界がこの一冊に詰まっています。どのページを開いても懐かしくも新しい写真とともに楽しめる内容。今も生きる実用書としてはもちろん、70年代の手作り本を愛する人にとっても魅力的な雰囲気が素晴らしい。著者は、スウェーデン国立手工芸協会の後援を得て71年に設立された「ヤマナシヘムスロイド」の代表だった山梨幹子さん。表紙のスレ、背表紙の色褪せなど経年によるくたびれは若干見られますが、概ね古書として標準的な状態です。事前にご了承ください。