漁港、魚、船、祭。オープンカーの後部座席に鍬(くわ)。神奈川県、三浦半島の地元住民を撮った、写真家・有高唯之初の写真集。三崎の漁港で開催され、1500人を動員した写真展「三浦の人びと」が、三浦市に居を移した出版社・アタシ社から刊行されました。何ら特別なことはない、ありふれた港町の情景だとしても、力強く、ひたむきな人々の姿に胸を打たれます。帯文、小説家・いしいしんじ。いしいさんは、著作『港、モンテビデオ』で三崎を舞台に物語を描いています。印刷にトリプルトーンを使用した、小出版社だからこその贅沢な仕様。センチメンタル、ノスタルジー。そんな言葉が似合う一冊です。地元三浦の合唱団「かもめ児童合唱団」のポストカード(1曲ダウンロード付き)を特典としてお付けします。