一人っきりで散歩にでかけるちいさなちいさなちびむしちゃん、たんぽぽの綿毛につかまって小さな冒険の始まりです。花、雨粒、かたつむり…見るものすべてが新鮮な体験。それらを東欧の画家・クドラチェックが鮮やかな色彩、東欧らしいタッチで描いてゆき、どのページを開いてもキラキラとおとぎ話のように楽しく本当に美しい。文章は日本の詩人・高田敏子によるもので、東欧と日本の融合がより懐かしさを醸し出しているかのよう。学研ワールド絵本の70年代の名作です。ページ中にいくつかシミあり。ほか全体的に経年によるくたびれはみられますが、おおむね古書として標準的な状態です。裏表紙に持ち主の児童の名前が書かれていますが、その点はご了承ください。