本はいつでも待っている、読んでくれる人がやって来ることを。たとえば君のように…。愛らしい絵、楽しい口調でかこさとしが語る「本への入り口」。本屋さん、図書館、移動図書館、私設文庫、などなど本に出会える場所はこんなにあるよ、君はどれを選ぶ?それとも選ばない? 決して本を読むべし、と上から言うわけではない、でも本を読まないなんてもったいないよ、という著者の熱い気持ちが伝わるユニークなこの絵本。大人に向けたメッセージも掲載された最後のページは親の立場として読めばどきり。でも、大人も子どもも関係なく、本の持つ力を信じたいと思う人へ贈るかこさんの素晴らしいエールでもあるのです。この絵本は、そんな本にしか持ち得ない唯一無二の魅力を思い出させてくれる。さあ、本に会いに行こう!