谷内六郎が旅したかつての日本の風景。ひとつひとつの土地を自身の筆、そして独特の叙情をたたえた絵でもって表現した旅の本がこちら。北海道や京都など実際の場所だけでなく、少年時代の思い出や空想も織り交ぜながら綴るその語り口には、やはりこの人だけにしか醸し出せないなんとも言えない魅力が満ちています。こけし、幻燈、薬売り、栗ひろい、そして母。数々の絵とともに、作者ならではの土地と心の旅を一緒に巡ってみて下さい。函に若干の黄ばみ、変色あり。裏見返しに小さくテープあとあり。帯付き。本体は特に目立つ難はなく古書として標準的な状態です。