数あるカラーブックスの中でも、ちょっと貴重でとても愛らしく美しい一冊「レディーのノート」です。男性デザイナーの著者が語る「レディーとは」で満たされた一冊で、淑女としてのたしなみや美的感覚がこと細かに語られた内容は今みても読み応えがあり、昭和40年代の価値観やトレンドも興味深い。しかしそれ以上に、女性として人として普遍的な大切な何か、をこの一冊を通して教えられる気がします。どこか懐かしくスタイリッシュな写真、乙女なデザイン、清廉な切り口、どこをとっても異色の魅力に満ちた淑女の小さなマナーブックです。経年による小口や見返しの細かいシミ、ビニールカバーの変色等はありますが、目立つ大きな難はなく、おおむね古書として標準的な状態です。