1966年理論社より刊行され、改版ののち長らく絶版となっていた名作絵本が、待望の復刊です。著者の今江祥智さん自身「この絵本が出来たとき、筆ヲ折ロウカと思ってしまった」と回想する奇跡の一冊。戦時中の疎開地で少年少女に起こったあまりに儚い物語は、息を呑むように美しい挿絵と相まって見事な作品に仕上がっています。このたびの新装版では旧版の紙面を全反転、幾重にも重ね刷りされた深い黒地に、淡く光る白銀のインクがのった印刷所泣かせの仕様。絵本芸術の到達を示す特別な一冊、ぜひお手に取って確かめて下さい。

商品情報

文：今江祥智 絵：宇野亜喜良 / 発行：BL出版 / 250mm ×265mm / 16p / ハードカバー / 箔押し特装本