『怪処』を発行する怪談サークル「とうもろこしの会」の吉田悠軌が「題名は入らない。文章に句点は一つ。 詩ではなく物語である。物語の中でも怪談に近い。 以上を踏まえた一続きの文章。」をコンセプトに創作した一行怪談集。『帰宅して灯りをつけると、今朝、駅前で踏みつぶした蝉がテーブルの真ん中にぽつりと置かれている』などなど、ぞっとする一行を100本近く収録。皆で集まって一人ずつ読み上げていくのも盛り上がりそう。これだけのクオリティは古今東西の怪談のみならず、ストーリーテリングの妙を知り尽くしていなければなかなかものにできません。津川智宏による挿絵もノスタルジックで素晴らしい。
商品情報 著者:吉田悠軌 / 発行:とうもろこしの会 / 文庫判 / 96P / ソフトカバー ![]()
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