平野甲賀をゲストに招いて2007年に開催された、編集グループSUREによるシンポジウムの書籍化。テーマはその独自のブックデザインの構想について。自身のこれまでの装幀の仕事や本との関わり方を振り返り、職業としてのブックデザイナーというものを肉声で分析した内容は興味深い。後半は、平野氏が影響を受けたというチャペックやラダなどチェコのイラストレーターたちについても語られ、全編が平野甲賀式ブックデザイン哲学に彩られた一冊に。ブックデザインに興味のある人、あるいはブックデザイナーを目指す人にとって様々なヒントがちりばめられた内容です。制作からデザインまで一貫してスタッフのみで行う編集グループSUREらしい企画でもあります。
商品情報 著者:平野甲賀 / 出版社:編集グループSURE / 装幀:北沢街子 / 130mm × 188mm / 126P / 無線綴じ冊子 ![]()
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