「さんぽのほん」シリーズの番外編とでも言うべき一冊が登場です。こちらは、道ばたに咲く雑草を使ってお茶を淹れることを楽しむ「おちゃのほん」。雑草から生まれるお茶のことを「草茶」と呼ぶことにしたというかわしまさん。草の選び方から摘み方、その種類などを、実際にお茶を淹れるまでシンプルながらしっかり教えてくれる本当に楽しい一冊。ドクダミ、タンポポなどよく知られるものから、アワユキセンダングサやジュズダマなどのちょっと馴染みのなさそうな草まで、どういう風にお茶に変わってくれるのか、ぜひ実地で試してみたくなる内容です。ともすれば嫌われものになりがちな雑草ですが、その生命力を愛おしんでお茶として大切にいただく。そんな気持ちが伝わる素敵な冊子です。