ページをめくるとそこに在るのはたった一本の木。季節の移り変わりとともに、刻々と姿が変化していく様を捉え、静まりかえった世界のなかに息づく生命の鼓動を感じるかのようです。木のまわりにめぐらされた風景もまた同じように雪の白、春から夏、そして夕焼けに染まる秋へと時が流れていき、光の角度によって写し出されるぼんやりとした影さえも美しい叙情的な景色が広がります。繊細な木の表情と、一枚一枚の紙の質感が楽しめる贅沢な仕上がりが嬉しい一冊は贈りものとしてもおすすめ。いつもは日常に紛れて気に留めることのない一本の木も、こうしてじっくり見つめることでその存在の大きさに改めて気付かされます。
商品情報 著者:駒形克己 / 出版社:ONE STROKE / 210mm x 260mm / ソフトカバー / 28P / 英訳併記 ![]()
| |