京都の祭といえば「祇園祭」。
1000年以上続く伝統の奥深さ。ひとがごった返す市街地を駆けていく、山鉾の迫力。宵山、お稚児さん、ちまき、お囃子、歴史、一ヶ月にもわたって繰り広げられる祭には、観るべきポイントが無数にあり、ひとそれぞれ思い思いの楽しみを見つけます。小学一年生の女の子が主人公となって、祇園祭を通して知り合う人々との交流や、不思議な出来事を書いた物語。随所にコラムページがあり、伝統ある祭について知ることができます。 発起人は、京都に移住してから祇園祭にすっかり魅了されたという、山本安佳里さん。「子どもと行こう!祇園祭」というプロジェクトを続けてこられましたが、2020年は、日本中の祭や行事が中止になり、祇園祭もそのひとつでした。足を運べなくても、学んだり、知ることはできる。「はるこの祇園祭」は、そんな思いから生まれた一冊です。絵は、佐々木未来さん。物語は、中杉美知子(ユリイカ百貨店)さん。私家版として発行された初版は在庫僅かとのことです。いま読まれたいという方は、ぜひお早めに。
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