写真と言葉で紡ぐ、旅の記録。

こちらは、写真家の七咲友梨さんが、オーストラリアを旅する中で撮影した風景や人の写真と、旅の日記、数篇の詩を織り交ぜた写真集です。爽やかな自然、照りつける太陽が眩しいビーチの風景が続くかと思えば、時折、挟み込まれるパンクな街の人々の姿や、遊園地のサイケな乗り物がアクセントとして立ち上がる。

全身にタトゥーを彫った女性、改造したバスでビールをあおる男性。
全体にヒッピーの匂いを漂わせながら、一貫して被写体の濃淡が絶妙なバランスで編まれており、一冊として高い完成度と、細部まで張り巡らされたこだわりを感じます。七咲さんは、リアリズム演技を学び、役者として活躍したのち、写真家として独立された経歴をお持ちです。その経験と才能を、作品の端々から体感することができます。表紙は2パターン、ご希望のものをお選びください。

この旅をともにした、山若マサヤさんの旅のエッセイ『ヒッピーの見る夜明けは何色か？』の写真も七咲友梨さんによるものです。同じ旅のA面B面を表現したそれぞれの本です。こちらもあわせて。