”5月5日は宇宙の日。だんだんと強く、速くなるドラムの音が、わたしの足から頭へと突き抜けていって、その音によって前後に揺り動かされている頭を一瞬止めて目を開けると、深い青色の空が見えた。”
小説家・柴崎友香が、山本精一らが参加するバンド「ROVO」の日比谷野音公演について書いた短編を収録した小冊子。宇宙的な音楽をやりたいと結成された、その音の浮遊。目の当たりにした拡散していく音楽を、文字として書く。2020年4月に著者が書き下ろした「あとがき」も併録。発行はignition galleryより。
266 MONKEY
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