翻訳家・柴田元幸責任編集文芸誌「MONKEY」。vol.18は「猿の旅行記」と題した、紀行文学特集です。選集『紙の空から』や自身の体験を綴った『ケンブリッジ・サーカス』など、これまでにも「旅」という側面から文学を切り取ってきた編者が、盟友たちの力を借りて作り上げた一号。紀行文学といえば、始まりはブルース・チャトウィンから。チャトウィンが撮影したアフリカ、アジア、中東の写真と柴田元幸エッセイ。川上弘美のリスボンの旅の記録。四元康祐の連詩小説。バリー・ユアグローの短篇が何本か。池澤夏樹と編集長の対談など。なかでも柴田さんが選んだ紀行文学の20冊のリストは保存版になるページではないでしょうか。「MONKEY」といえば、テキストに添えられたアートも楽しみのひとつ。表紙画を手がけた銅版画家・タダジュン、フィリップ・ワイズベッカー、『スコープ少年の不思議な旅』の桑原弘明ら、最良のアーティストたちが作品を彩ります。特典：タダジュン、ポストカード2枚付。