ウクライナ民話を内田莉莎子が翻案したおはなしです。働いても働いても貧乏な農夫。ある日、家に住む「びんぼうこびと」を見つけた彼は早速…。日本の貧乏神に相当する不思議な精霊によって運気を変えられてしまう人間たちの素朴な物語。太田大八による挿し絵がカラフルでどこか民族調でとても素晴らしい。ウクライナ地方の雰囲気をかもし出した魅力ある一冊です。 経年並のくたびれや若干のイタミはありますが、読む分には問題なく雑誌絵本古書として標準的な状態です。
*本作は「こどものともコレクション」として一度復刊されましたが、現在はふたたび入手不可となっております。