サンパウロのインディロックバンド「O TERNO」のフロントマン、Tim Bernardes。Sly & The Family StoneやFrank Zappa、Fleet Foxesなどをフェイバリットに挙げ、自身のバンドでは60’s ロックンロールへの愛を惜しげもなく表現する彼が、2017年に発表したソロ・デビュー作。憂愁を湛えた眼差しのポートレイトが印象的な本作は、ブライアン・ウィルソンやヴァン・ダイク・パークスを連想させる卓越したメロディセンスと華麗なコーラスワーク、メロウな歌声、管楽器やストリングスも交えた柔らかいアンサンブルが見事なトータリティを示したオーケストラル・ポップ。アルバム全体のトーンはどこまでもパーソナルかつインティメイトなものでありながら、天性のポップセンスが発揮された一曲一曲の独立した世界観がドラマティックで美しい一枚です。
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