1975年に誕生し、それ以来40年以上に渡り文芸書専門の出版社として大阪で活動を続ける編集工房ノア。関西文芸の歴史の一角を強く静かに彩るこの版元の歩みの中であった数多くの詩人・作家との出会いと別れ、それらをノア社主がひそやかに振り返り回顧する惜別の書が刊行されました。港野貴代子、清水正一、黒瀬勝巳、天野忠、足立巻一、その他多くの気骨ある書き手たちとの唯一無二の思い出を淡々と綴るその文章の確かな読み応えと貴重なエピソードの数々は、多くの読書人、そしてこの版元のファンを魅了してやみません。同時に、この稀有な版元の仕事そのものにも触れられる待望の一冊ともなっています。本文は10年前に書きながらも、しかし出版の決心がつかずそのまま置いておいたという2006年で時が止まった内容ですが、そんな裏話もこの版元・この社主らしさを感じさせる独特の魅力。西にノアあり。詩と文と書物を愛する人に手にして欲しい名著です。
商品情報 |
著者 | 涸沢純平 |
発行 | 編集工房ノア |
サイズ | 135mm x 195mm |
ページ数 | 288P |
その他 | ハードカバー |