ONE STROKEでおなじみの駒形克己さんによるこちらは、当店でもロングセラーの名作「ごぶごぶ ごぼごぼ」です。小さな穴がすべてのページに空いており、そこから自由に指を出し入れして遊べる単純ながらもユーモラスな仕掛けが施されていて、子どもたちは大喜び。そしてなんといっても言葉の響きが面白い。「ぷーん」からはじまって、「ぷくぷくぷくん」「どどどぉーん」など、特に意味をなすわけではないオノマトペのようなこれらを読み上げながら指の遊びを始めると、その奇妙なリズムと自分の指が一体化する不思議な感覚に満たされます。最後のページは「しーん」。小さく始まり静かに終わる様は、まるで世界の始まりと終わりを見ているよう…というのは大げさでしょうか。対象となる0歳から2歳ごろまでの子どもたちだけでなく、カラフルで穴があいていて楽しい歌を聴くようなこの絵本の魅力は、誰にとっても尽きることがありません。