何気ない日常の行為から今の時代の豊かさを考える生活文化誌『疾駆 chic』。最新8号は「浅草」特集。明治、大正、昭和と、玉石混交の様々な文化の盛衰の舞台となってきたこの地を歩き、テキストを書いたのは小説家の滝口悠生さん。滝口氏の手書き原稿用紙を用いたフランス装のカバー、臨場感ある写真とともに手書きの文字を多数レイアウトした中ページ。造本や紙の質感など、毎号異なる方法で物質的な書籍の魅力を実験的に表現してきた本誌ならではのデザインワークが、今号でも如何なく発揮されています。浅草紙を参考に開発されたマーメイドという名の紙の手触りもあわせてお楽しみください。
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