1986年、東京国立近代美術館ほかで行われた松本竣介展の図録。戦後まもなく36歳の若さで逝った画家の全貌に迫るべく開催された大規模な回顧展であった本展の図録は、今も謎めいた魅力を放つ松本竣介の仕事を探る上でも大変重要な資料となります。「田園と同じく都会を愛す」と言った画家の透徹した目でとらえた都市と人。手に入る画集もあまりない現在、油彩、スケッチ、自画像など、松本竣介という人物と画を一望できる貴重な図録です。裏見返しにアトートギャラリーのスタンプあり。それ以外は特に目立つ難はなく、古書として標準的な状態です。