旧東ドイツ出身のピアニストHenning Schmiedtとベルリン在住のヴァイオリン奏者Christoph Bergによる初の二重奏作品。教会音楽やジャズ、ワールドミュージックなど豊かな音楽的素養を持つヘニングのピアノと、ミニマルアンビエントやポストクラシカルの系譜に連なるサウンドアーティストであるクリストフによるヴァイオリン。ほとんどが即興での合奏となる録音ながら、予定調和を回避するかのような鮮やかな展開と美しい旋律の数々が繰りひろげられた本作は、喜びや哀しみ、様々な感情の襞にそっと寄り添うような素晴らしい一枚に仕上がっています。卓上に置かれた花のように、流れゆく生活のなかにささやかな豊かさと美しさを見出すように、いかなるときにもそばに置いておきたい音楽。美しいアートワークは、国内のイラストレーター三宅瑠人氏の手によるもの。
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