小さめのバスほどの車体にたくさんの本を詰め込んで、本屋や図書館が近くにない地域へ本を貸し出しに訪れる移動図書館「ひまわり号」。この名前に馴染みがある方もいらっしゃるかもしれません。1965年、日本の図書館の本の貸し出し量は現在のなんと100分の1。図書館サービスのあり方が変わったきっかけは一台の移動図書館でした。
後の図書館サービスに大きな影響を与えた理論と実践が語られた1988年に筑摩書房から発行された名著を、夏葉社が復刊。図書館論を堅く論じたというよりも、ドキュメンタリーのような疾走感をもった本です。扱っている題材に縛られず多くの方に届いて欲しい一冊。
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