1991年生まれにして、『GINZA』『Union』等の雑誌やミュージシャンのジャケット写真など、様々な媒体で活躍し、今最も注目される写真家の一人、奥山由之。こちらは彼の5年間の仕事をまとめた写真集です。
都会の喧騒も、住み馴染んだような部屋も、等しく収録した本書は、それぞれのモチーフや構図、ブレ、画面に差し込む光に至るまで、予定調和に収まらない実験的な作品群。当たり前に過ぎていく場景が、レンズの前に別の顔をのぞかせた一瞬、世界の切っ先に触れるようなカットの連続です。
281 奥山由之
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